SNSによる風評被害は名誉毀損で訴えることは可能?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
max16011522_tp_v

ネット上の書き込みがもとで、風評被害を受けてしまった場合、一般に相手を名誉棄損で訴えるという事は可能です。

しかし、SNSのような特定の人物しか見ないような媒体での書き込みがもとで風評被害が発生してしまった場合は、どうなのでしょうか?

今回は、SNSのようなコミュニティ内での発言が元となる場合の風評被害を名誉棄損で訴えられるかどうかについて考えてみたいと思います。

SNSによる風評被害を名誉棄損で訴えること自体は可能です

たとえ、発言の媒体がSNSなどであった場合でも、その発言がもとで風評被害を受けているようであれば、名誉棄損で訴える事が可能となります。

SNS内で、誰もがその内容を確認できる状況において、事実を摘示して信用を落としたり、名誉を損なうような発言を行っているのであれば、名誉棄損として相手を訴える事は十分に可能であると考えられます。

SNSは限られた人しか見られないから「公然」ではない?

名誉棄損で訴えるには、「公然と事実を摘示し、人の名誉を毀損」しているという事実が大切になります。
(参考ページ:弁護士に聞いた!名誉毀損ってどんな時に成立するの?

SNSというと、仲間内だけのやり取り、というイメージを持たれる方もいらっしゃると思いますが、FacebookやTwitterなどオープンな状況下での発言であることも多々ありますので、SNS=公然ではない、というわけではありません。

ただ、SNSの中でも利用率が最も高いのはLINEです。LINEのグループ内の数名しかその発言を知りえない状況というケースで誹謗中傷を受けたとしても、これを「公然」であるとするには少し無理があります。

実際に弁護士に聞いてみたところ、名誉毀損には当たらないでしょう、ということでした。身近な人とのやり取りをするツールなだけに、LINE上でいじめがおきれば大きな精神的苦痛を受けることになりかねません。被害にあった人にとっては腹立たしく歯がゆく感じるでしょうが、現在の法律では名誉棄損で訴えるのは難しそうです。

もし限られた小数グループで誹謗中傷されて困った場合などは、出来るだけ周囲の人に相談し、決して一人で抱え込むことがないようにしてくださいね。

名誉棄損で訴える場合には弁護士に依頼することになります。訴訟ができるかどうかも含めて相談することをお勧めします。

芳野 浩文

芳野 浩文ソルナ株式会社【RMCA認定 Brand Doctor1級講師】

投稿者プロフィール

大学卒業後、英国メーカーの日本法人に技術者として勤務。現在は、法人専門Webリスクコンサルタントとして、個別コンサルティングから企業研修まで幅広く従事。

この著者の最新の記事

関連記事

ピックアップ記事

  1. ms251_kokoderuyo_tp_v
    2chには、削除に関する独自のガイドラインを設けています。削除人と呼ばれるボランティアの人たちが、削…
  2. Green15_jyougi20141123165428_TP_V
    ネットに書き込まれた誹謗中傷などは、直接誰かに言えば削除してもらえるものなのでしょうか? 連絡…
  3. MAX86_meganekui20141123111207_TP_V
    インターネット上で、自社に関する誹謗中傷を目にしたとき、会社としてはどのような対策をすればよいのでし…
  4. MAX98_naniittenda20140531_TP_V
    Yahoo!知恵袋は、男女年齢問わず多くの人たちが質問をし、さまざまな人がその質問に対して回答を行う…
  5. OOKA78_kinkyutaiou20141123111027_TP_V
    インターネット上で、自社の誹謗中傷などを発見した場合、どのように対応すべきか迷う気持ちは当然です。 …
  6. Green21_hyuhyu20141123121153_TP_V
    近年、利用者が非常に多くなりつつあるSNSなどのネットサービス。掲示板やブログなどと比較してもSNS…
ページ上部へ戻る